9/11 Memorial Park

崩壊した2棟のWTCビルの跡地につくられた,公開されたばかりのメモリアルパークを訪れた.
犠牲者を悼む場のデザインは,5201の案から選ばれたものだ.

未だ入場制限がかかっており,午前に券をもらうのに並び,午後にようやく中に入ることができた.
中の空間は,これまでにまったく体験したことのない,度肝を抜くものだった.
まずその巨大なスケール感.
水の落ちる音.滝のような空気振動.
ある種の畏怖の念を覚える.
そして地中深くへ落ちる滝の不気味さ.
落ちていく先は見えない.

これはランドスケープなのか.なんなのか,分からなくなった.
全て人工の構造物なのである.
そして,少なくとも初めて目にする類の空間である.
 
 

  
 
魂とともに見えない地中へと沈んでいく水.
その救いのなさ.
沈痛である.

建設中のタワーに掛けられた巨大な星条旗.
彫り込まれた犠牲者の名前.捧げられた花.
犠牲者を弔いに集まる遺族.
立ち上がる水しぶき.
風.

地に淀み,行き場のない魂.
この救いようのなさは,ニューヨーク市民に受け入れられるのだろうか.
僕ならとても耐えられない.
 
 

 
 
と,そう思ったとき,
そうか,これは新タワー(One World Trade Center)と一体なのだ,と気がついた.
未だタワーが建っていないから救いようがないと感じるわけで,
この滝の凹(陰)は,タワーの凸(陽)によって昇華するのか,と納得した.

なるほど,なんとも象徴的である.
が,やっぱり日本人の僕からすれば,容易には理解し難い空間構成である.

しかしまあだからこそ,その異質さに圧倒されたのだろう.

写真では伝わらないだろうな,と思う.
ぜひとも体験してみてほしい.

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