学生時代に培ってほしいこと

学生時代に培ってほしいこと

論理的な思考法と表現方法、と、
多様な視点の相対化と俯瞰的な視野。

特に後者は、学生時代の間に、学問を通じて獲得してほしい。

社会に出ると学問に没頭する機会はまずなくなります。現場オリエンテッドになり、それはもちろんプロフェッショナルとして生きて行くために必要となります。
社会に出る前の学生時代にこそ、学問の膨大な蓄積のなかの知見を吸収することで、ある種の俯瞰的視野や専門的鋭さを身に付けられるのです。

社会において必要なのは、頭の回転の速さなどの頭のよさよりも、状況を俯瞰できる力、そのなかで本質がなにか分かる力、そこから今必要なものを生み出す力、です。

なかでも、責任ある立場になるほと俯瞰的に考えられるかどうかが、大事になってきます。

そのセンスは生まれ持ったものではなく、あくまで勉強を通じて、様々な考えを知り、それらを相対化したときに身につくものです。

たとえば景観の専門の分野でも、その専門性は計画論/設計論の分野でも様々なアプローチがありますが、それだけでなく、
地理学、歴史学、文化人類学、民俗学、法学、経済学、心理学、社会学など多岐に渡っています。

学生時代には、これらすべてとは言わないまでも、なるべく多くの分野について最低50冊は名著を通読する必要があると考えています。

50冊という目安は、僕が4年生のときに通読した数、50数冊を目安にしていますが、修士課程にあがったときに、いろんな考えが頭の中でミックスされて、なにか地平が開けた感覚があったこと、景観分野に関してはある程度相対的な視野が出来たと感じたからです。

その後それは階段の第一歩に過ぎないことに気づくわけですが、やはり、それくらいの数を最低こなさないと相対的な視野は身につかないのではと思います。
しかも、つまらん本を読んでもだめです。読後になんか新しい世界が開けた、と感じられるような名著を、多読するということです。

本来なら学部生の間にすませておくべきステップなのでしょうが、やってなくても手遅れということはありません。今からでも始めましょう。

あと、余談ですが、学生時代のスタンスとして、やるべきでないこと。

1. かかえこむ or とじこもる
成長の機会を逸しています。友人、教員を含め、徹底的に考えた上で、それをまわりにぶつけましょう。
まわりを利用して貪欲に学びの機会とすること。

2.鵜呑みにする
たとえ助言をもらっても、それを鵜呑みにせず、きちんと意味を正確に理解したうえで覚えておいて、でも自分で一から考えて積み上げるというステップをふまないと身につきません。

3.あきらめる
自ら限界を決めてはいけません。若いうちはむしろ大ボラ吹きくらいがいいでしょう。それで努力してなかったら本当のホラ吹きかもしれませんが、それ相応の努力さえしてれば、むしろ好ましいのではとさえ思います。

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