2017-2018

年の変わり目。1年を振り返りたい。

2017年は「切り口」を考える年だった。若手の勉強会や,いくつかのシンポジウムの企画,准教授になって担当が増えた講義,行政職員との勉強会,市民講座等でのレクチャーなど。目先にとらわれず,次の10年で何を生み出すか,どういう切り口で言葉にするか,を考える機会が多かった。

どこまでできるかはひとまずおいて,自分がなすべきことのオリジナリティというか,自分だからこそできることの「切り口」はみえてきた。研究レベルでは見えていたが,実践も含めて立ち位置がよりクリアに。また,今後10年の自分とまわりがどう動けばよさそうなのかも見えてきた。あとはどこまで実行=形にできるかどうか,だと思う。以下,備忘録的に。

○1人でやること
・地域のシステム・デザイン理論の構築,論文の執筆
・近代都市景観形成史研究,論文集の出版
・日本人の風景観の成り立ちの体系的整理,講義副読本の出版
・都市史・風景史の観点による文化的景観の読み解き →講義ノートの作成

○研究室でやること
・これまで進めてきた個々の研究テーマの深化・拡張
・文化的景観研究の方法論の新展開
・眺望都市・京都の研究,成果の出版
・プロジェクトの設計提案(地域デザイン×イノベーションの実践)

○研究会レベルでやること
・現代都市デザイン史的な「事例研究」の体系的蓄積,オーラルヒストリー調査,成果の出版
・景観政策・歴史まちづくり政策,デザイン協議に関する課題の官民勉強会
※これは,2人でも3人でいいからやる,ということなんだろうけど。

あらためて気づいたのは,いろいろな人の現場の話を聞くことの大切さ。
行政職員やプランナーやデザイナーの方々のご苦労を伺うことは,研究の位置づけを考える上でとても重要だ。今年は研究のテーマ上,行政職員の方々に数多くヒアリングさせていただいたが,世の中の本質的なことでも,論文にできないことは多々ある。研究者という立場で最も貢献出来ることはなにか,どう世に出し,巻き込むのがよいのか,は自分にとって重要なテーマ。

委員会活動が増え,実践活動もプロジェクトも本格化しはじめた(これはあまり話せないんですよね)。
いろいろあるが,しっかり形にしていきたい。
学内業務も大変になる中で,なかなか両立が難しいが,やるべき研究に時間がとれなくならないように何とかコントロールしなければと思います。

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