カテゴリー: Memo

備忘録のようなもの

広沢池の保全管理を考える

先日行われた、広沢池の今後の保全管理のあり方を考えるワークショップ(京都市主催)に参加し、その歴史的風土(風致)の成り立ちやその本質的価値について講演をさせていただきました。 それに先立ち、久しぶりに広沢池周囲を歩きました。たまたま、隣接している新興宗教系の教団の聖地とされている平安郷の一般公開があり、敷地内部の見学をしましたが(ここ数年毎年桜、新緑、紅葉の時期に一般公開されているそうです)、遍照寺山や池、谷の水など周囲の地形環境を生かした広大な...

時代の転換点

今,いろんな実務の仕事に関わる中で,都市や地域のあり方が大きく変わろうとしていることや, プランニングのあり方を大きく変えなければいけない必要をひしひしと感じている。 それぞれ個々のトピックについてはよく言われていることではあるが,たとえば我々の専門分野に近いところでいうと, 超高齢化社会の本格化と人口減→地域社会システムの維持困難/持続可能なシステムの構築, 公共空間の民間活用の流れ→道路等の公共空間再編・活用,都市公園等の公共空間整備活用にお...

2017-2018

年の変わり目。1年を振り返りたい。 2017年は「切り口」を考える年だった。若手の勉強会や,いくつかのシンポジウムの企画,准教授になって担当が増えた講義,行政職員との勉強会,市民講座等でのレクチャーなど。目先にとらわれず,次の10年で何を生み出すか,どういう切り口で言葉にするか,を考える機会が多かった。 どこまでできるかはひとまずおいて,自分がなすべきことのオリジナリティというか,自分だからこそできることの「切り口」はみえてきた。研究レベルでは見...

黒川温泉にみる造景の知恵

M1の寺島君と黒川温泉の公共空間における修景の経過と技法について調べています。 ここには全国のモデルになり得る、さまざまな知恵が隠されていると考えています。 先日、黒川温泉で寺島君と勉強会に参加し、成果の中間発表をしました【研究室ブログ】。 さて、僕がはじめて黒川温泉に来たのは2004年で、景観の勉強をしはじめた頃でした。 このときは南小国町で3泊しました。当時の僕は「渓流沿い露天風呂」に夢中で、 「山みず木」さんをはじめとする黒川温泉の露天風呂...

早稲田まちづくりシンポジウム

早稲田まちづくりシンポジウム2017、【地域の持続のかたちを考える−千年を生き続けた知恵を活かし、ふるさとの暮らしを未来につなげるために−】に、セッションのコーディネーターとして参加しました。 http://www.toshiforum.arch.waseda.ac.jp/sympo.html セッション1は、石川先生、二井先生、稲葉先生のおかげで、質の高い討議になりました。 シンポ全体も、多くの示唆があり、今後の勉強の励みになりました。 さて、...

2016-2017

賀正 年が明けた。とはいえ、昨年中に締切の仕事をいくつか持ち越してしまっていて、 まったく気持ちが時間の流れに追いついていない。 区切りをつける意味でも、備忘録としても、一年の仕事を振り返っておきたい。 2016年は依頼原稿や報告書の執筆が重なり、締切に追われるように過ぎてしまった。 ざっとあげると都市基盤史研究会の成果本の論文、コンペガイドラインの事例編、某事典の記事、 伊庭の文化的景観調査報告書、造形大の庭園学講座本、堺の講演録本、そして論文...

計画学と景観・デザイン・歴史

土木計画学2016年春大会「土木計画学50周年若手セッション」(2016年5月29日)にて 発表を行いました。今後の議論を呼び起こすためにも、講演録全文書きおこしを掲載します。 まだまだいい足りない事や、議論が必要な点も多いです。 メール等にてコメントいただければ幸いです。 ————————————&#8...

ミクロ-マクロのアプローチ

この間本郷で某お方と飲みながら議論していたことに触発されて少し考えたことを備忘録的に。 僕や同年代の世代、研究室では現象学的に景観を捉えるというアプローチで議論を展開していました。 確かに中村先生の、知覚を通じて環境世界を分節する「見分け」「言分け」のような考えが基礎として定着し、 今でも所謂第三世代とよばれる(仲間内で)研究者の仕事をみてみても、やはり人間を中心において、 環境との関係をどうとらえるかというアプローチをとっておられるように思いま...

風景を読む/詠む/演ずること

今週末の風景史シンポ第二弾@京都(7.12)では、前半の話題提供では嵯峨野の話をして、 後半の議論では、京(みやこ)の歴史を郊外から読むという視点を示したいと思っています。 一方で、前回の東京での中村先生の講演と議論をふまえて、風景史学の意義についていまの 自分の考えを整理したので、以下に備忘録的に書いておきます。7.12でも一部言及するつもりです。 ——————&#8212...

景観研究分野のこれから

最近いろんな方と議論して,自分のなかで気づいたことを書きます. さて,話題は土木における「景観」という研究分野についてです. 結論から言うと,土木の景観工学は実践のための学として生まれましたが,これまでの 景観研究は基本的に「批評(Critique)」であった,ということに気付いたという話です. さかのぼれば,今なお教科書として用いられる『景観論』も『景観の構造』も『風景学入門』も,まさにすぐれた批評でありましたが,これらが出された頃,「景観」と...