夏の合宿2016

今年から、研究室4年生(+希望者)向け、夏のデザインWSをはじめました。 3日間の短期集中型演習で、修士・博士の学生にチューターをお願いし、 スタッフとゲストの研究室先輩が批評を行うといった形にしましたが、 なんと3日間で、9名の研究室卒業生がゲスト講師として参加してくれて、 学生たちに助言、叱咤激励をしてくれました。 夏の合宿 1日目 夏の合宿 2日目 夏の合宿 3日目 みなさんに支えられて、充実したものになりました。(この場を借りて)ありがと...

安土城下町の再生へ向けて

今日は安土のまちづくり有志の皆様、市の皆様とともに、安土城外堀の現状を、田舟に乗って調査しました。 数多く残る古い石垣、カワト、信長もみたはずの昔ながらの風景。 そういった希有な資源を生かして、景観整備とまちづくりをどう進めるか、じっくりと意見交換しました。 外堀の知られざる魅力や景観に磨きをかけ、安土の魅力を再発見してもらう契機とすること。 自分たちで地域の資源を守り育てる風土自治の気運を高め、まちづくりの契機とすること。 こういった大きな方針...

つれづれと

  京都造形大の庭園学講座で「文人の住まいと隠遁の風景」を講じるにあたって原稿を書いた。京郊の山のほとりに住んだ近世初期(寛永前後)の文人たちが、いかに風物、風景を見出したか、というのが主題だ。博論の6章をもとにしているが、これを学会で講演発表したとき、東工大の齋藤先生から、なぜ若いあなたがこんなテーマに興味をもったのか、ときかれたことを思い出した。 ふりかえれば、僕が中高校生の頃、五木寛之さんの「生きるヒント」がベストセラーになり、僕...

色彩

本日は某橋梁+某高架橋の景観検討会議でした。 あいにくのお天気ではありましたが、なんとか雨はあがってくれました。 事前に綿密に検討を重ね、絞りこんでおいた色見本をつかって、 現場でいろいろな組み合わせを試します。まずは想像していたイメージ通りで安心。 議論しながらひとつに絞り込んでいきました。 重視したのは、見た目の調和ではなく、その地域の地質、植生、集落、人工物などの、 自然環境と歴史環境のなかで、どのような土木構造物として存在することが自然で...

文化の有形/無形とアイデンティティ

[付記2016.6.10] あらためて考えると、僕が歴史研究のテーマを設定するときに基準としている事は、 まちや人(市民、都市デザイナー)のアイデンティティや価値・規範形成に貢献するかどうか、だ。 その貢献が大きいほどよい(むしろ方法論以上に)と考えている。 ——付記、以上—— 欧米では町の景観そのものが,非常にアイコニックで,歴史をまさに体現するような町が 確かに数多く存在する.景観がコミュニティ...

空知巡検

  計画学@札幌から少し足を伸ばし,短い時間でしたが,空知地域を廻りました. http://www.sorachi.pref.hokkaido.lg.jp/ts/tss/yama/index.htm 空知でも炭鉱遺産を活用したいろいろなアートプロジェクトが立ち上げられており(赤平,奔別,夕張,美唄,幌内) ドルトムント留学時代にルール地方(エムシャーパーク)でみてきたものと比較しながらみると なかなか面白く,いろいろと刺激を受けました....

計画学と景観・デザイン・歴史

土木計画学2016年春大会「土木計画学50周年若手セッション」(2016年5月29日)にて 発表を行いました。今後の議論を呼び起こすためにも、講演録全文書きおこしを掲載します。 まだまだいい足りない事や、議論が必要な点も多いです。 メール等にてコメントいただければ幸いです。 ————————————&#8...

風土の生成力

5月28日,研究室ゼミに中村良夫先生(東京工業大学名誉教授)をお招きして, 勉強会を行いました. 「風土自治圏を育む」(ランドスケープデザイン誌 No.105)のテキストから改訂を加えた原稿を もとに,和辻の風土論の読み解き,と,そのまちづくりへの応用について話題提供を頂き,議論しました. 和辻の風土概念を手がかりに,まちづくり・デザインを統合する理論を築こうという試みについて お示し頂きましたが,かなり確からしく説得力のあるモデルに,圧倒される...

ミクロ-マクロのアプローチ

この間本郷で某お方と飲みながら議論していたことに触発されて少し考えたことを備忘録的に。 僕や同年代の世代、研究室では現象学的に景観を捉えるというアプローチで議論を展開していました。 確かに中村先生の、知覚を通じて環境世界を分節する「見分け」「言分け」のような考えが基礎として定着し、 今でも所謂第三世代とよばれる(仲間内で)研究者の仕事をみてみても、やはり人間を中心において、 環境との関係をどうとらえるかというアプローチをとっておられるように思いま...

研究シーズン

卒論修論添削シーズン到来。査読付共著論文の修正、本の原稿や自分の論文の 査読修正もあり、いよいよ忙しい時期に入ったが、研究成果の仕上げの段階の 議論は研究の醍醐味ともいえ、一年で一番面白い時期である。 いい研究の条件は、一に構想・テーマ、二に論文構成とディテール・考察の表現だと思う。 まず、構想・テーマの選択というのはなかなか難しい。面白いテーマであれば誰かが手をつけている。 重要なのに誰も気づかなかったテーマというのは、一見してみえない。 僕の...