錦橋–中之島ブリッジテラス2024秋

昭和6(1931)年に土佐堀川可動堰として設置され、現在は土佐堀川にかかる歩行者専用橋となっている錦橋。この近代大阪を象徴する鉄筋コンクリートアーチ橋は、1985年に橋面の美化改修が行われ、橋上ギャラリーとなりました。そして今、中之島ブリッジテラスの取り組みと並行して、新たな橋のあり方が模索され始めています。私もこの企画の最初から関わらせて頂いております。

錦橋の記念すべき第1回目となる社会実験では、キョードー関西グループ、丹波のみなさんと連携・協力し、「都市と地方を橋渡しする」というテーマで新たな橋のあり方を模索しました。丹波・篠山酒造組合さんの利き酒体験や黒枝豆収穫体験、マルシェ、コミュニティFM805の生配信、コスモスとススキのアート。もちろん生ビールも飲める。そして京大・大工大チームによる橋面の再改修提案の展示。その改修案の一部を仮設の木のベンチや人工芝で実現し、その可能性を検証しました。また、ブリッジテラス・トークを現地FM生配信で実施。ラジオパーソナリティー・デビューしました。

社会実験を終えての感想です。

周囲の水とみどりと空の景色、立地、人の流れ、橋の質感、思った以上の可能性がありますね。特に平日、季節のいい時間のランチと夕方の仕事終わり。4〜6月や9〜11月の季節限定でもよいので、座り心地がよく質感のいい木調のデッキと、心地よいBGM、おしゃれなビアバルができるだけでも、かなり利用され、大阪・中之島の魅力発信になるのではないか、と思います。水・金などの限定もあり。

ただ、それだけだともったいない。フェスティバルホールの前でもあるため、音楽のコンテンツをより活用し、音楽の聖地化する。地方との交流ということで、地方の旬をここで発信する。○○×アートで、アートプロジェクト化する。これらを組み合わせることで、オリジナルのコンテンツを生み出すことが出来るのではないかと思います。

では、これらのコンテンツに合う、橋上空間とはどのようなものなのか。考えていきたいですね。

(利き酒体験の写真を撮り損なってしまいました)