実践理論
土木計画学(秋)@仙台で考えたことを備忘録として残しておきます。 地域での景観づくりの実践を対象に理論構築するにあたって、今回ご講演された小林潔司先生の 論文がとても参考になります。 クリックして01-0143.pdfにアクセス 以下、特に重要と感じたところのみ、部分的に抜粋すると、 ・実践者が直面する...
土木計画学(秋)@仙台で考えたことを備忘録として残しておきます。 地域での景観づくりの実践を対象に理論構築するにあたって、今回ご講演された小林潔司先生の 論文がとても参考になります。 クリックして01-0143.pdfにアクセス 以下、特に重要と感じたところのみ、部分的に抜粋すると、 ・実践者が直面する...
前回までは、地域計画として農地や空地を利用した緑化を取り上げたが、 今回は商店街に着目して、既存の都市空間の高質化としての緑化を取り上げたい。 中心市街地活性化、地方再生の両方の文脈で実践が進んでいる。 もともと、日本人は密集した都市のなかでも自然を楽しんできた。 たとえば「市中の山居」(参考)に代表さ...
今日はロンドンの都市緑地計画を紹介します。 非常によくできた、地域再編提案であり、フレームワークだと思います。 非常に簡単にですが、以下の様な課題と手法が見受けられます。 課題 ・気候変動,洪水リスクの増大,ヒートアイランドへの対応 ・産業構造変化に伴う地域衰頽,社会問題 ・分散的都市化,断...
こないだとある先生と(飲みながら)議論したときのやりとりを備忘録的に残しておきます。 こんな質問をされました。 「研究とはそもそも科学的普遍性を重視するものだが、 固有の景観や、固有の都市の歴史の研究にあたり、この普遍性の問題は どう考えればよいのか?」 これは特に理論研究をされている先生が必ずもた...
ドイツ留学以降,とりわけ都市緑化の方法について考えるようになりました. 学生諸君によるコンペでも是非積極的に主題として取り上げてもらえれば と考えているけれども,ここでいくつかの事例を紹介します. まず,緑化施策という点で日本で最も進んでいる自治体の一つである横浜の 都市緑化施策をあげます.市民緑化制度...
土木学会誌100周年企画「土木学会誌99巻をふりかえる」の編集作業が 終盤にさしかかっている。私は第一回(1915-24)と第八回(1985-94)を 担当したが、その際、土木学会誌の流れをつかむために、結構な量の記事を 読んだ。(80年代生まれの)私にとっては勿論始めて読む内容が多く、 特に1960年...
先日、とある仕事(学識者ヒアリング)で樋口忠彦先生とご一緒して、 いろいろとお話しをして、改めて教えていただいたことがある。 話題は、ある地域・地区ですぐれた景観を共有・形成するためには どうすればいいか、ということに及び、 1) 従来の規制型のガバナンスには限界がある 2) 一律の規制やガイドラインで...
昨日、「地域景観まちづくりの理論と実践」に参加した。 僕も参加している佐々木葉先生が代表の科研グループの報告会でもある。 記憶が残るうちに、このセミナーで感じたことを備忘録として残しておく。 ただ、出てきたトピックは膨大でかつ深いのでごく一部についてのコメントになる。 まず、恵那などでの研究者や関係実務...
都市基盤史研で久々に発表しました。 ディスカッションでは、この研究、さらには一連の研究の問題意識の所在や、 描こうとしている大きなストーリーは何なのか、 近代古都研で提出されている論に対してどういう対立軸を示すのか? という点に議論が及び、さまざまに有益な助言をいただきました。 それはまた、近代的風景観...
毎年、年末年始には自らやってきたことを反省し、やっていくべき方向をあらためて考える ことが習慣となっている。 今年一年を振り返ってみると、今年は「編集」の年であったと思う。 土木学会誌の一企画のとりまとめや、歴史的図面を収集し展示する土木コレクション関西、 都市計画学会の関西支部の支部だより、土木学会デ...