カテゴリー: Memo

風景と地域共治

『風景とローカルガバナンス』というシンポジウム@早稲田に参加。 「風景の劣化」を食いとめる主体は誰か、というのがテーマだった。 とてもバラエティーに富んだ話題で、刺激的な意見交換もあり、とても面白かった。 いくつかメモ書き程度に感じたことを書いておきたい。 「風景の劣化」という状況に対して、それは「我々...

ナラティブにおけるリアリティ

研究会の成果本の原稿が集まりつつある。非常に多様な視点からの論考がそろい、大変楽しみだ。 さて、「風景」という問題を扱う際にしばしば「主観性」の問題が取り上げられる。 景観の客観的な分析は、ギブソンなどの視知覚に関する研究成果を援用して、視覚的分析が進められてきた。が、それもある程度成熟しており、また違...

手法論

  最近、都市デザインもしくは景観デザインの手法論について考えている。 一つは、空間の組み立て方の原理について もう一つは、都市像の創出のための都市の調査の方法について      ○空間の組み立て方の原理について 最近、Landscape Urbanismの本に出てくるいろいろなリファレンスを調べて整理...

これからの研究

  2009年から卒論・修論を見てきて,今年で4年がたちました. この4年ほどは都市形成史を中心に,歴史研究に重点を置いてきましたが,それとともに, そろそろ本格的に「新しい景観まちづくりモデル」の実践にむけての研究を進めていかないと まずいだろう,と考えています.(もちろん断片的には研究を進めてきまし...

2013

  明けましておめでとうございます. 本年も,みなさんのご健康とご多幸をお祈りいたします.     さて,一年の計は元旦にあり,ということで例年書いている今年の抱負. 昨年の年始には 「外に出すことなく,たくさんたまってしまっている研究を,論文として成果発表する」 という抱負を掲げた.とりあえず査読付論...

2012

  今年1年は,これまでの研究のとりまとめやドイツでの勉強に取り組んだが,振り返れば これらを通じて,自分の立つべき位置が非常にクリアになった1年であった. 特にドイツの留学の期間中,ほぼ3ヶ月の間,一つのフィールドを深く知り,また 自分と向き合う時間を得たことによって,それまでに断片的に考えていたいろ...

風土の問題の新たな局面

昨日、「庭」の場所論 講演会&ディスカッション  というイベントにコメンテイターとして参加させていただいた。 午後丸々と懇親会、2次会と、大変深く、広範な議論が展開されて、非常に有意義だった。 議論するトピックを挙げればきりがないのであるが、ひとつ、田路先生が以前からおっしゃって いる、都市における超越...

デフレ時代のビジネス

かねてからAKBのシステムは良くできているな、と思っていたところ、面白い記事を見つけた。 その後半を引用したい。 ================================================ デフレに強い!!「AKB48」が示す時代のキーワード 宝島 4月4日(水)15時10分配信 ...

内なる声

内なる声と呼ぼうか,まだ言語化に至っていない,経験からうまれる思考の感覚を, 概念づけ,論理を構築し,外部言語化するというのは,古くからの哲学者のやり方だ, 今日,とある映画のラストシーンだけをみて,何かしら不思議な感覚が生まれた. 普段の無意識的な感覚を少し言語化することが出来そうなので,ここに書いて...

復興について思うこと

大震災から一ヶ月が経った。 あれから、なかなか「普通の」仕事に手がつかなくなった。 その間、過去の災害や復興のことを調べたりもした。 そして気づいたのが、集落が壊滅的な被害を受けても人はそこに住み続ける、ということである。 もちろん戦前(明治や昭和の三陸津波の際)にも集団移住や分散移住などをしていたよう...