伊庭の景観 保全と再生

東近江市との共催で、伊庭の景観ワークショップ2017
「伊庭の水辺の生き物,環境,暮らし —これまでとこれから」(11/19)
「水路の石垣の保全と活用を考える」(11/26)を開催しました。

2017年度版 伊庭ニューズレター】を作成しました(PDFにてダウンロード可能)。

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趣旨:今,伊庭の水辺景観の魅力,価値が見直されています。これまでの文化的景観調査によって、どのような価値が見出せたのか? これからどのように継承していけるのか? 景観を活用して,どのような「まちづくり」が可能なのか? これらが伊庭のまちづくりの重要な課題となっています。ワークショップの議論を通じて,今後の伊庭の文化的景観の保存・管理や整備・活用の方針を検討します。

報告:初回(11/19)は,伊庭の生態環境を調査されてこられた
深町加津枝先生(京都大学地球環境学堂准教授)をお招きし,勉強会を行いました。
議論したテーマは,
・魚に関わる文化、食文化の変化と現状をどう考えるか。これからどうしたいか?
・魚、水路の環境、生態環境の変化と現状をどう考えるか。これからどうしたいか?
などです。研究室からは,三輪,高林,畠田ら学生メンバーがファシリテーターとして参加しました。

・伊庭では,周辺水域を含めて35 種類以上の在来魚が生息しており,これほどの魚類がいるところはなかなかみられないこと。今は珍しくなった在来の生き物がすごく多くいること。アブラハヤなどは荒い石積みのすき間に隠れていて,すき間のある石垣は魚の生息環境として大事なこと。水辺/水路の幅,流速,水深,河床の環境,護岸の素材など,生息環境が多様であることが,多様な生態系をつくっていること。伊庭の人は,魚のいろんな食べ方を知っていること。などを教えていただきました。
・参加者のみなさまからは,昔は,あちこちの川で釣りをしたり,魚つかみをしたり,シジミとりをしたりしたものの,圃場整備で井川がなくなってからオカズトリの習慣がなくなっていったこと。食文化やお裾分けの文化は今なお根強く残っていること,などを教えていただきました。

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第2回(11/26)は,徳島を拠点として全国の石積み景観の保全や仕組みづくりを進めておられる
金子玲大氏をお招きし,勉強会を行いました。
・石積みの積み方,ぐり石の重要性,石積みの施工上の合理性,環境面での優位性のほか,イタリアなどの石積み集落の地域活性化の事例や,石積み学校の運営やその成果について,教えていただきました。

後半の議論も白熱し,
・石垣の保全策
・保全の目的
・保全ゾーンの設定
などについて議論を深めました。今後につながる前向きな意見が数多く出されました。
詳細の内容は,ニュースレターをご覧ください。

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