計画論と研究 その2

(つづき) われわれ大学の計画系分野にいる人間(学生も含む)は、 研究やケーススタディ(型研究)に没頭するだけでなく、 時代を切り開く、新たな地域づくりの「計画論」を提示しなければならない、という使命がある。 しかもその計画論の適用可能性を研究によって示さなければならない。 特にこの激動の時代。産業基盤...

計画論と研究 その1

今、社会で求められる計画論について考えてみる。 他分野の人と飲みに行ったりすると、よく聞かれるのは、 「どんな研究の方法論を用いている?」ということで、 そういうときには、 既存の都市形成史分野の研究の方法論に基づいて、 都市形成のメカニズムについての質的評価を、 分厚い記述や未発見の資料を用いて行うこ...

小宇宙

イッツアスモールワールド  研究室の有志を連れて嵯峨野歩きにでかけました。 お気に入りの祇王寺にも寄ります。 枯れ葉もいいもんだね。 ちと人が多すぎたが。 ところで、システム入れ替えを構想中。 PENTAX K-5 とDA16-45mm体制でいこうかと。

風景論

すぐれた風景論の論考を読んだりして思うのは、 あれは一つの世界観の表現であり、 論述の積み上げに納得するかどうかということがもちろん大事だが、 その世界観に共感するかどうか、の方が本質なのではないかということ。 たとえば、ベルク風土論も非常に大きな「山」であるけれども、 唯一の山ではなく、隣をみれば他の...

都市のデザイン 覚え書き

都市を対象とした、よいデザインとは何か、と悩んでいる〇君へ。 まずは場所を読み込むこと。 その場所には何が必要なのか。 そこに住む人は、どういう暮らし方ができれば幸せか。 そして、地域の将来像を明確にした上で、 プログラムを練り上げ、 空間に落とし込む。 プログラムは、空間の力・牽引力を含みこんだもので...

神は電車のなかで降りてくる。

まあ頭の冴えとかって波があると思うけれども、 今日は、久しぶりに神が降りてきた(=1.素晴らしいアイディアがひらめいた 2.切り口がひらめいた 3.論がきれいに組めた)。 ず~っと、情報ばっかりインプットしてたら、だんだんこんがらがってきて、わけがわからなくなるが、ふとした瞬間それが解けて、道が(論が)...

詩性

詩とは無責任なものだ。 現実のさまざまな問題とはかけ離れた視座から、 環境の「美しさ」のみが抽出され、詩的世界に置かれる。 現実の世界を反映しない、その抽出された美は、 現実のなかに住む、われわれの眼を開かせる。 われわれを非日常の世界へと誘い、入り込ませる。 一瞬かもしれないが、人間の精神を、しがらみ...

フラット化する風景の行方

今日,篠山のとある古本屋で『美術手帖』特集「風景新次元,スーパーフラット・ランドスケープ」(2000年9月号)と出会う. そこには「なにもない風景が,いま気になる」とある. 数百年をかけて築かれた,意味のネットワークで満たされた風景の意味は解体され, むしろまったく別の次元で,個人の新鮮なまなざしによっ...

強い場所とデザイン

建築作品の「強さ」はよく語られていると思う。 では、水辺や広場などオープンスペースで、場所が人に訴える印象の「強さ」はどうか。 どういう歴史があって、それがどう外と接続して、どう作られたか、ということは語られても、 その場所としての強さとなると、なかなか言葉にするのが難しい。 実際に体験してしまえば、一...

やまびこのやうなもの

先日、中村良夫先生がご講演で、 「場所の光に照らし出される自分」 という、とても興味深い概念について話されました。 それと同じではないが、似たようなことを、僕もなんとなく考えるところがあって。 風景を眺める体験の一側面として、人間的なものとの対話というか、逆に内省に向かう鏡というか、 そういう心理的な現...