景観・歴史研究の意義

こないだとある先生と(飲みながら)議論したときのやりとりを備忘録的に残しておきます。 こんな質問をされました。 「研究とはそもそも科学的普遍性を重視するものだが、  固有の景観や、固有の都市の歴史の研究にあたり、この普遍性の問題は  どう考えればよいのか?」 これは特に理論研究をされている先生が必ずもた...

都市緑化 Vol.1

ドイツ留学以降,とりわけ都市緑化の方法について考えるようになりました. 学生諸君によるコンペでも是非積極的に主題として取り上げてもらえれば と考えているけれども,ここでいくつかの事例を紹介します. まず,緑化施策という点で日本で最も進んでいる自治体の一つである横浜の 都市緑化施策をあげます.市民緑化制度...

福井巡検

昨日,今日と,修士2年の高橋君と研究対象地である福井県北東部を巡検しました. 主な実地踏査地は,足羽山,足羽川,森田,春江,丸岡,金津,芦原,三国 松岡,勝山,越前大野,一乗谷です.非常に充実した巡検になりました. 個人的には三国の集落と一乗谷のランドスケープがヒットでしたね. 三国や奥越の歴史的市街地...

「土木」の歴史をふりかえって

土木学会誌100周年企画「土木学会誌99巻をふりかえる」の編集作業が 終盤にさしかかっている。私は第一回(1915-24)と第八回(1985-94)を 担当したが、その際、土木学会誌の流れをつかむために、結構な量の記事を 読んだ。(80年代生まれの)私にとっては勿論始めて読む内容が多く、 特に1960年...

地域景観計画の可能性2

先日、とある仕事(学識者ヒアリング)で樋口忠彦先生とご一緒して、 いろいろとお話しをして、改めて教えていただいたことがある。 話題は、ある地域・地区ですぐれた景観を共有・形成するためには どうすればいいか、ということに及び、 1) 従来の規制型のガバナンスには限界がある 2) 一律の規制やガイドラインで...

地域景観計画の可能性

昨日、「地域景観まちづくりの理論と実践」に参加した。 僕も参加している佐々木葉先生が代表の科研グループの報告会でもある。 記憶が残るうちに、このセミナーで感じたことを備忘録として残しておく。 ただ、出てきたトピックは膨大でかつ深いのでごく一部についてのコメントになる。 まず、恵那などでの研究者や関係実務...

研究会

都市基盤史研で久々に発表しました。 ディスカッションでは、この研究、さらには一連の研究の問題意識の所在や、 描こうとしている大きなストーリーは何なのか、 近代古都研で提出されている論に対してどういう対立軸を示すのか? という点に議論が及び、さまざまに有益な助言をいただきました。 それはまた、近代的風景観...

2013年を振り返って

毎年、年末年始には自らやってきたことを反省し、やっていくべき方向をあらためて考える ことが習慣となっている。 今年一年を振り返ってみると、今年は「編集」の年であったと思う。 土木学会誌の一企画のとりまとめや、歴史的図面を収集し展示する土木コレクション関西、 都市計画学会の関西支部の支部だより、土木学会デ...

職能

先ずは個人的な報告を。 第一子を授かりました。元気な女の子です。 家事をしながらの仕事は大変!! さて、景観研究者の職能って、何だろうか。 ふと考えてみた。 公共事業の景観検討、景観まちづくり・・・ 景観論からみた、概念(考え方)の提示/問題点の提示・・・ 研究は? どう役に立つのか。 研究は、世の中に...

風景と地域共治

『風景とローカルガバナンス』というシンポジウム@早稲田に参加。 「風景の劣化」を食いとめる主体は誰か、というのがテーマだった。 とてもバラエティーに富んだ話題で、刺激的な意見交換もあり、とても面白かった。 いくつかメモ書き程度に感じたことを書いておきたい。 「風景の劣化」という状況に対して、それは「我々...