世界の歴史都市にみる道路空間再編

先日、京の三条まちづくり協議会さん主催の講演会でお話しする機会がありました。

京都歴史文化施設クラスター実行委員会さんから報告が公開されましたので、以下に転載させていただきます。

追記2/6:京都景観フォーラムのWEBサイトに下記レポートもアップしていただきました。
合わせてご参照ください。
▼【三条】世界の都市での道路空間デザインを知る ~まちカフェ開催レポート~https://kyotokeikan.org/2020/02/05/2049/

▼京都歴史文化施設クラスター実行委員会 活動報告

京都歴史文化施設クラスター実行委員会 Explore Kyoto in History 1月28日 
【活動報告】
 1月26日(日)に、研究会「世界の歴史都市にみる道路空間再編とデザイン」(第52回)が開催されました。今回の講師は、文化的景観の保全・再生や地域デザイン論をご専門とし、京都市歴史的景観アドバイザーほか多数の景観行政に携わるなど、まさに理論と実践の両域でマルチにご活躍の京都大学大学院工学研究科准教授・山口敬太氏です。
 地球市民として喫緊の課題である、環境、モビリティの問題に加え、公共空間をどうリデザインし、再活用していくかを問う「プレイス」革命が、世界各地で起こっていると、山口氏は語ります。
 その一例として、近年、パリ、ロンドン、ブリュッセル、ウィーンといった世界の歴史都市において急速に進む「歩行者のための道路空間」の再編についての取組み、成果、課題や展望をケーススタディとしてお話し頂きました。
 従来、車中心に拡幅・整備されてきた道路を、歩行者中心の安全で快適で楽しい「にぎわい」空間へと再生させていく試みは、「人」を主体に空間を捉え直す、都市整備への市民の「復権」とも言えます。これらを実現していくために必要な戦略、市民参画や協働のあり方についても、実例を交えてご講義頂きました。
 また、これら先進モデルが、京都を含む日本の歴史的市街地に対してどう応用できるかの問いに対しては、「輸入するのではなく、日本の気候や土地、文化や風土、諸制度にあった環境を、市民一体となって考えていくボトムアップの思考が大切である」と。そして、「これからの公共空間においては、『人』が中心となり、そこで何ができるか、何がしたいかを、自ら考え、発案・行動し、その結果としての喜びを居合わせた他者と気軽に共有できる、『消費されない』時間の楽しみ方が可能になるはずだ」、とも。まちづくりのやり甲斐と可能性を生き生きと語る氏の情熱に、会場の参加者がぐんぐん惹きこまれていく、熱気が満ちた時間でした。
 自分たちの環境を自分たちが責任を持ってより良くしていく、参画型の都市デザイン。まずは身近な地域資源の見直しから、是非始めてみませんか。

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