市民が。

まちづくり計画が制度や事業(そして行政がその仕事を担う)に裏付けられるという
構造を持っている以上、まちづくり計画のほとんどは、行政の枠組みのなかで行われる。

しかしそもそも、地域のまちづくり構想は、単目的の制度や事業の枠にしばられる
ものでなくてもよい。
市民参加ではなく、市民主導でまちづくりを実行しようとするとき、全体構想のうち
どの部分をどの事業で行うか、とかいった長期の計画を立てなければならないが、
行政がしっかりしている場合は、彼らと一緒につくればいい。
志のある行政の人たちは、協議会をつくるなどし、縦割りの弊害を乗り越えてくれる
こともあるだろう。
しかし、行政がしっかりしていない場合・・・さて、これは困ったものだ。

行政の理解がなければ、せっかく作ったまちづくり構想を、計画・事業に落とし込め
ない恐れも多々ある。。。

色々調べて分かってきたが、市民主導のまちづくりってそんなにない。
まず自ら構想を作れない。構想を計画に落とし込めない(行政が納得しない)。
事業が広がりをもたない。担い手が育たない。などなど。理由は様々だろう。

片岡さんが研究しているO市でのように、
行政の役割自体を市民自ら判断し、彼らを誘導して、自ら立てた構想のもと、
計画&実行を推進していく。そして長期にわたり広がりを持つ。というのは、
ほんとに珍しいのではないか。

新しいまちづくりのあり方は、市民が。ということだろうと思う。

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