想像と実際

誰かの顔を絵に描いてみるとする。
その誰かの顔を想像する。
ぼんやりと、でも確実にその特徴は頭に浮かぶ。
そして紙に線を描こうとしてみる。
でも(美術的素養のある人以外は)うまく描けない。

なんとなく描きたいものは頭の中にあるのに、
描いてみると全然出来ない、
それって研究も似てる、って話。
 
 
なんとなく、こんな研究がしたい。
抽象的なイメージで考えているときは,おもしろい研究になりそうだ。
でも具体的で、確実な言葉でそれを表現しようとすると
うまく言えない。

これは卒論や修論によくある話。
 
 
とはいえ、新しいブレイクスルー的な論に挑戦するとき、
大なり小なり、形にならないインスピレーションと、形である論理の積み木の
間を行ったり来たりしなければならない。
これがおもしろいんだが、難しい。

本当に新しいことをしているのか、
頭のなかにあるインスピレーションはただの「妄想」ではないか、
との疑いとの闘いの日々

です。
これを越えて、誰も行ったことのない地平まで考えを届かせたい,と思う。
 
 
でもよくある話、どんなに新しいアイディアも、それが一端表現されてしまえば、
「よう考えたら分かる話」になっちゃうんだよね。
だからある意味で、違う「次元」くらいの話でないと、真に新しいとは言えないのかもしれない。
う〜ん、挑戦あるのみ、す。

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