スタジオ訪問


さて、三日目、いよいよ研究室訪問です。
行き方はstreet viewで大体シミュレーションできているからすんなり。
ただ、なんだろう、この既視感。street viewがリアルなだけに、
なんか映画の舞台に来たような感じですわ。

さて、僕の机が割り当てられる大部屋に行きました。
後で個室を割り当ててくれるといってくれたのですが、大部屋の方が
意心地がよいし、みんなと話せるからね。

大部屋にはドイツのBプランの図面、建築の図面、アナリシスの図面などが
壁にたくさん貼られています。いまやってるプロジェクトなのだそうです。
いや〜、たのしい。
みんなコーヒーを飲みに来ます。僕は播磨屋のおかきセットを土産にもって
いって、みんなにふるまいました。

さて、Jan先生に、部屋の鍵の申請をやってもらったり、図書館にいって使い方など
教わります。で、この図書館、当然ですが洋書ばかりです。うちの研究室にある本から
みたことない本まで、アーバンデザイン関係の本がたくさんあります。鼻血でそう。
僕が参考文献として探そうとしていた行政資料は、研究室の書架にまとめてありました!!
いや〜、興奮。

Jan先生に案内してもらって、スタジオ(計画・設計演習)をちら見します。
どうも締め切りが近いらしく、みんな大変な集中ぶり。5人1チームで半期かけてある対象地の
集合住宅の計画を地区計画のアプローチから考えるという課題です。
ざっとみて50人くらいいたかな? 全部で10チームくらい?で、模型と図面と、ダイアグラムと
真剣に格闘してました。

きくと、空間計画学部は、もともと別だった土木と建築が一緒になって、さらにそのなかの
アーバンデザインをやる人たちが独立してつくった部署なのだとか。デパートメントには、
法律の専門家から建築家、プランナー、解析の専門家など、バラエティーに富んだスタッフ
がいて、彼らがエスキスをします。日本の建築設計演習とは違う教え方。面白いです。

実はこちらには研究室というものがないそうです。博士課程以上だけが部屋をもっていて、
ゼミに参加します。修士課程の人は、それぞれ先生にアポを取って、自分の論文の相談をします。
だれだれ先生につく、というのは「不公平」だからないのだそうです。
研究室というよりは、プロフェッションが集まる「プロジェクトチーム」という感じに近いですね。

さて、僕がいろいろ文献をあさっていると、僕の向かいの机に日本人の男の子がやってきました。
おぉ、と思って話してみると、F君はDAADの奨学金をもらって、こちらで博士課程で勉強している
のだとか。話を聞くと、大変志の高い青年です。ポートフォリヲもみましたが、とても考え方のセンスが
いいし、将来活躍してほしいですね。(次の日、一緒にランチを)

僕の初来訪日はどうやら、月一のゼミの日らしく、たくさんのひとが集まりました。
20人くらいいたかな? みんなphd candidate(博士取得候補者)で、熱心にディスカッションを
してます。僕はドイツ語だし、分からんし、と思って、自分の仕事をしてました。
そしたら、その発表をしている人も日本人の女性、Kさん(勝手に書いてすみません)。
ドイツ在住6年でルール大で研究員をしているベテランです。
あとでいろいろとお話ししました。楽しかったです!!

そして、僕を受け入れてくれたChrsita先生とも挨拶ができました。
前学長、今も学部長で多忙を極める先生ですが、作品集の本をみるかぎり、大変いい公共空間を
たくさんをつくられています。
http://www.rha-architekten.de/en/urban-design-research/ahaus-town-centre.html
とか。笑顔が素敵な先生でした。
実はここにきたのは、エムシャーパークの勉強をして、そのすごさに圧倒されたことと、
ジーバーツの考えをきっかけに、ドイツでの地域計画の新しい考え方を探りたかったことと、
この講演(「ルール地方の転換戦略と将来構想」)をきいたのがきっかけでした。

 
 
 
 
と、多少は参考になったでしょうか。こんな感じで、とても楽しくやってます。
もう滞在3日目にして日常生活を獲得し、4日目に安定状態に入りました。
買い物とかで言葉が分からないことはありますが、ま、概ね日本と同じ感覚。
まわりの方々にすごい助けてもらっているから、なのですが。

でも、海外留学つってもそんなもんです。構えることはないと思います。
ただ、英語がききとれなかったらつらいでしょうから、やっぱり日本にいても日々英語に慣れる
努力をしておかないといけないとは思います。これは自戒!!
助かったのが、ドイツ人の英語が分かりやすいこと。

とりあえず木曜まで、文献資料調査です。その後、金曜くらいから毎日フィールドワークに
出ます。また、写真など随時アップします。
いや〜、楽しみすぎるZ!

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