長崎巡検
科研の研究者グループ(小野先生代表)で、
「平戸島の文化的景観」、「長崎市外海の石積集落景観」の事例研究視察を行った。
昨年の「天草市﨑津・今富の文化的景観」から続いての、長崎のキリスト教に関わる景観地、遺産の視察。
今回の視察の最も大きな収穫は、
かくれキリシタンの信仰、その想いと場所への意味づけ、その歴史の蓄積を念頭に風景を観ると
目の前の風景が全く違ったものに見えてくる、ということ。
特に平戸島の春日集落、そして生月島の風景。
その参考に、
長崎の教会群とキリスト教関連遺産(長崎県)
おらしょ(長崎の教会群とキリスト教関連の歴史文化遺産群ウェブサイト)
おらしょコラム「信仰のすがた」
おらしょコラム「受け継がれる風景」
おらしょコラム「祈りのふるさとを語る」
人が人を助け支える慈しみの記憶、弾圧と裏切り、貧困のなかの深い悲しみの記憶。これらが土地に、そして人々のなかに刻みこまれている。
そして、鉄川与助の建築家・棟梁としての仕事。
黒島教会、野首教会、今村教会など是非いつか訪れたい。
そして、出津でのド・ロ神父の仕事。
心を打たれた。
なんというか、今の言葉でいう「地域のデザイン」が凝縮している。
外海のド・ロ神父とともに作り上げた景観が印象に残った。
旧出津救助院(1883)
ド・ロ壁の住宅(新牧野町)
九州にはもう一つの世界遺産候補がある。
明治日本の産業革命遺産(充実したポータルサイト)
これまでにもいくつか訪問しているが、
今回は佐世保重工業(旧佐世保海軍工廠)と端島を訪れた。
もはや説明は不要。端島は上陸もできます。
佐世保重工業
端島(明治後期〜1974年閉山)
九州のキリスト教遺産、産業遺産。世界遺産に選定されて観光地化が進む前に行っておきたい。