『日本風景史』出版/記念シンポジウム

 
2008年10月に第一回の研究会を開催した風景史研究会の成果が本として出版されました。
著者の方々の力作が並ぶ中身も読み応え十分ですが、PASSの和田さんによる
丁寧な装幀、ずっしりとした重みも質感も、とても満足できるものに仕上がりました。
 
 
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目次
序 論 生きられる風景とヴィジョン                 田路貴浩
第1章 古代祭祀の場――ヒモロキ・サカキ・イワサカ         加藤悠希
第2章 古代の都城――計画都市とランドスケープの狭間で       清水重敦
第3章 古代の浄土と建築――宇治の風景と平等院の造営        西村謙司
第4章 中世禅院の山水と夢窓疎石――西芳寺と瑞泉寺         野村俊一
第5章 近世の離宮――修学院離宮における相伝の風景         田中 明
第6章 近世の都市巡礼――京と江戸における札所巡り         岩本 馨
第7章 近世の神社景観――三輪明神本社山「禁足地」の成立      是澤紀子
第8章 近世‐近代の野と名所――嵯峨野の風景の生成と持続        山口敬太
第9章 近代の都市河川――「山紫水明」の風致と鴨川の整備      林 倫子
第10章 戦後の国土と都市――丹下健三による「見える化」の技法      豊川斎赫
第11章 住まいと故郷――現在を生きる「わたし」の場所          齋藤 潮
第12章 風景論の展開――構造と反構造のダイナミズム                   吉村晶子
 
 
田路先生とは同じキャンパスにいて、議論しやすい環境にあったことなどから
僕も書籍編集者の末席に加えていただきました。企画から執筆依頼、原稿修正のお願い、
校正、本のデザインの依頼など、本づくりに一通り関わらせていただきましたので、
感慨もひとしおです。
 
 
さて、本書の刊行を記念して、東京と京都でシンポジウムを開催することと相成りました。
本書の成果を概観し、その意義についての議論を深めるとともに、これからの風景史研究の
可能性を探ります。


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これから論点を絞っていきますが、是非とも参加のご予定をいただければ幸いです。

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