やまびこのやうなもの

先日、中村良夫先生がご講演で、
「場所の光に照らし出される自分」
という、とても興味深い概念について話されました。

それと同じではないが、似たようなことを、僕もなんとなく考えるところがあって。

風景を眺める体験の一側面として、人間的なものとの対話というか、逆に内省に向かう鏡というか、
そういう心理的な現象に深く関わるものがあると思う。
「おい」といえば「おい」と答える、やまびこのようなものに似ている。
生きた自然というのは、人と対話できる力をもっていると思うし、それが日本人が庭を造り続けた
ことに深く関わっているのではないかと思う。

さて、翻って都市のなかではどうだ。
「おうい」と答えて帰ってくる場所はどれくらいあるかな。

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