2013
明けましておめでとうございます.
本年も,みなさんのご健康とご多幸をお祈りいたします.
さて,一年の計は元旦にあり,ということで例年書いている今年の抱負.
昨年の年始には
「外に出すことなく,たくさんたまってしまっている研究を,論文として成果発表する」
という抱負を掲げた.とりあえず査読付論文を主著で3本書いた.今年も同じくらいは書きたい.
今年の抱負は,
・後進の育成に励む.特に研究哲学の継承.
・研究を積み上げる.数より,どういう体系化を目指すか,どういう単著を書くかをクリアにする.
・風景史研究会の出版物の執筆と編集に励む.
・新たに出来る(予定の)文化的景観に関する研究会で新境地を開拓する.
・ある地域の文化的景観の調査と保存策定計画の立案に励む.
と,少し欲張りかな.
後進の育成については,一人一人との議論を通じて,それぞれが生長しているのは強く実感する.
そのそれぞれがどう議論して,どうグループとしてのダイナミズムが生まれているだろうか.
これはもうすこし注意深くみていきたい.
研究テーマが違っても,それぞれは実は深いところでつながっている.
結局は人間や世の中に対する深い理解が求められていて,どのアプローチからでも考えられる.
研究とは一つのことを徹底的に考え抜く一つの手段に過ぎないとも言える.
一つのアプローチ(専門性)からみる深い理解と,それを相対化して位置づけ,評価する目(真の教養)を
身につけてほしいと思うし,そのためにしっかりと議論を重ねてほしいと思う.
で,どのアプローチにこだわるのか,というのが結局,学派の継承であり,研究哲学の継承に関わるところ
である.研究指導とは,一つのアプローチを伝えることであり,手取り足取り,やり方を教えるというものでは
ないと思っている.
というわけで,本年もよろしくお願い致します.
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[…] さて、今年の元旦に述べた抱負 は3以外はすべて意気込みに近く、振り返るというより、今後も継続するものだった。 […]